離れて暮らす認知症の親の服薬管理はどうすべき?

公開日: 更新日:

 薬は逆から読むと「リスク」というように、決められた量や回数などを間違えると大変危険なものなのです。

 そういった認知症患者さんに対して有効な対策が、薬剤師による「居宅療養管理指導」です。

 通常、病院で処方された薬はご自身で薬局に行き受け取りますが、認知症かつ独居の場合、自宅で自己管理するのが難しいことから、居宅療養管理指導では、薬剤師が直接患者さんの自宅を訪問して残薬の有無など服薬状況を確認し、他科を受診していれば処方箋を一元的に管理して自宅に届けたり、薬の一包化を行います。その際、管理しやすいように1カ月分ではなく1週間分などに小分けにしてお薬カレンダーにセットしています。

 また、嚥下機能が低下している患者さんでは、錠剤をうまくのみ込めなかったり、気管支に入ると誤嚥肺炎を発症する危険性が高くなります。居宅療養管理指導に伺った際、飲みづらさがないか確認し、誤嚥の可能性があれば、それを防ぐために錠剤を粉砕したり、液状シロップ剤への変更を医師に提案しています。


 服薬の問題は、ときに命に関わります。飲み忘れや重複があれば、担当のケアマネに相談し、居宅療養管理指導を行う薬剤師を紹介してもらうとよいでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース