4月に入りなんだか調子が悪い…「春バテ」を解消するなら自律神経をしっかり休ませる
4月に入り、新生活が始まったという人も多いだろう。しかし春は、知らず知らずのうちに疲労やストレスが蓄積して心身にさまざまな不調を来す「春バテ」に見舞われる危険性がある。「東京疲労・睡眠クリニック」院長の梶本修身氏に対策法を聞いた。
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キリンホールディングスが全国の30~60代の男女1000人を対象に実施した「体調管理に関する調査」によると、44.8%が「春の季節の変わり目になんとなく不調を感じている」と回答。そのうち74.1%は「他の時期と比べて健康管理が難しい」と感じていることがわかった。やはり、春バテに悩んでいる人は多い。
春バテは、疲れやすい、体がだるい、食欲が落ちる、熟睡できず昼間に眠くなる、肩がこる、やる気が出ない、気分の落ち込みが激しい……といった不調が心身に表れる。
その原因として「寒暖差」が大きく影響している。
「ヒトには生命を維持するために体の状態や機能を一定に保とうとする仕組みがあります。そうした体温、血圧、呼吸、心拍、消化吸収、睡眠、摂食など、恒常性を維持するためのさまざまな働きはすべて自律神経によってコントロールされています。春は、日によっても一日の中でも寒暖差や気圧差が大きい季節なので、体温を一定に保つために自律神経がフル回転を強いられ負担が増大するのです。今年の春は昼と夜で10度以上の気温差がある日も多く、なおさらです」