現役世代も65歳以下も「人間ドック」は有用…治療の信頼度も確保できる
たとえば、クリニックなどで人間ドックを受ける際、仮に要精査や要治療だったときにどんな医療機関を紹介してもらえるかを確認しましょう。そこですぐに信頼できる大学病院や民間病院の名前が挙がるようなら、その施設の人間ドックの信頼性は高いと判断できますし、紹介先の医療機関で必要のない治療を強いられることはないでしょう。
もちろん、初めから信頼できる病院で人間ドックを受けるというのも一案です。検査で心配な点が見つかった場合はその病院で治療を進められますし、ほかの病院を紹介してもらうこともできます。セカンドオピニオンを希望した場合、一般的には、その病院よりも上位に該当する医療機関を紹介されるケースがほとんどなので、治療の安全性の確保という意味では確実性が高くなります。人間ドックは、自分が受ける治療の信頼度を確保する=ルートをつくるという意味でも、有効な“登竜門”といえるでしょう。
また、高度な医療機関は、心臓エコー、CT、MRIといった診断機器も性能の高い新しいタイプを備えている場合が多いので、それだけで病気の見逃しがほとんどなくなるといえます。さらにJCIなどの病院機能評価の認証を取っている医療機関であれば、診断結果についてしっかりチェックをしないと電子カルテ上でアラート=警報が出るので、さらに信頼度が高くなります。