1932年福岡県生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で第56回直木賞。76年「青春の門 筑豊篇」ほかで吉川英治文学賞を受賞。2002年には菊池寛賞、09年NHK放送文化賞、10年毎日出版文化賞特別賞を受賞。本紙連載「流されゆく日々」は16年9月5日に連載10000回を迎え、ギネス記録を更新中。小説以外にも幅広い批評活動を続ける。代表作に「風に吹かれて」「戒厳令の夜」「風の王国」「大河の一滴」「TARIKI」「親鸞」(三部作)など。最新作に「新 青春の門 第九部 漂流篇」などがある。
連載11047回 嵐の前の静けさか松の内 <1>
コロナの嵐の中に新年が明けた。
米国の感染者は2000万人を超え、死者の数も35万人に達する勢いである。
それでもおおかたの予測では、今年の5月頃には鎮静化するということらしい。それぐらい楽観的でなければ、政治・経済の世界は回していけないのだろう。
希望的な予測は必…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り782文字/全文922文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】