理論派神社専門家「リュウ博士」こと八木龍平先生に聞く「2024年開運術」
「元旦の初詣という言葉は明治中ごろ以降の俳句に登場するようになりました。それ以前はどうしていたかというと、旧暦の新年である立春に参拝をしていた記述があり、実は立春の新年参拝のほうが歴史があるんです」と語るのは「愛される人はなぜ神社に行くのか?」(講談社)で話題の八木龍平先生。ということは、年始はまさに今月(2月4日)。神社開運術で運気を上げよう!
★全体運★
辰年の“たつ”には、“立つ”、止めるの“断つ”、出発の“発つ”、建物が“建つ”などたくさんの意味が込められ、終わりと始まり、創造があるイノベーティブな年。干支は十干と十二支を組み合わせて60年で1サイクルと考え、今年の甲辰を知るには、60年前を見るとどんな年なのかがよくわかります。60年前の1964年は、東京五輪の開催や新幹線が開通し、再び先進国の仲間入りした年。さらに120年前は日露戦争が始まり、世界で一目置かれる国になりました。
1月までに“断つ”の意味の出来事は起きていて、自民党の派閥解散なども象徴的。長く権勢を誇っていた人たちもさすがに終焉を迎えるでしょう。また今まで動かなかった物事が動きやすくなる年。日経平均は33年11カ月ぶりの高値を記録しました。こういう時は「物事が始まる神社」にお参りしましょう。日本を治める使命を託された神・瓊瓊杵尊の降臨伝説がある槵觸神社など宮崎県高千穂町周辺や霧島神社(鹿児島)のほか、高千穂峰周辺の神社、本州で一番早く日の出を拝める鹿島神宮(茨城)などがオススメの神社です。
★仕事運★
神社は営業やマーケティングの場としても使えます。成功者が行く神社に参拝すると出世運が開けますし、営業職なら担当エリアの神社にお参りすると営業成績がアップします。転職したい会社や業界の人が多いエリア近くの神社で「ご縁をいただけませんか?」とお願いすると後押ししてくれます。
ちなみに首相が仕事始めに国全体をつかさどる伊勢神宮にお参りしない年はイマイチで……1995年の村山富市首相は、政教分離の理念から参拝せず、年明け早々に阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件が起きました。菅義偉前首相はコロナ禍で参拝が見送られ、短命政権に終わりました。
今の岸田政権もすでに赤信号ですが、震災の影響で伊勢参拝どころではなく、解体はさらに加速しそうです。
★恋愛運★
ライフスタイルはより自由になり、ご縁を断ち、新たなご縁が広がるので、卒婚も増えそう。プラス面では今までお付き合いや結婚が難しかったお相手の心が動いたり、追い風に。女性は自分の思うように動くのが吉。男性は今まで通りが通用しなくなり、女性から見切りをつけられる可能性が。特に50歳以降の男女の行動力はホルモンバランスの変化とともに女性優位になり、1対1の関係でリーダーシップは女性に替わります。男性は謙虚になりましょう。
★金運★
金運を上げるには感情を安定させることが肝心です。
行動経済学者のダニエル・カーネマンは、人は得したことより損したことを2倍重く感じる「プロスペクト理論」を発表しています。普通の感情に任せると人は「損切りが遅すぎて、勝ち逃げが早すぎる」んです。
対して、お金持ちは感情で動きません。そこで感情を整えるためには、神社参拝や瞑想などが効果的で、実際に成功されている人たちはその両方をされる方が多いのです。お参りするオススメは高級住宅街の神社。住人同様にお金の損得で感情が動じないマインドが得られます。
★健康運★
長生きしやすい人は情緒が安定している人が多いので、森林浴、軽い運動などがいいのも確か。穢れをはらうという意味で、適度のお酒もいいですし、日本酒もいいですね。
神社参拝は心が落ち着き、境内で森林浴に散歩もできるので健康運アップにはイチオシです。