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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

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 ただし、中学進学の際にはこの制度は使われなかった。姉の眞子さんと婚約した小室圭氏の母の金銭トラブルが浮上したためだ。「そうしたさなかに特権的な制度を用いるのは得策ではないと秋篠宮家が判断した」(同)という。18~22年度の5年間を対象とする時限立法的な同制度によって悠仁さまが筑付高に入学するのはその最終年度だった。なぜ、ここで筑波大の永田学長がクローズアップされるのか。「秋篠宮家と宮内庁の意向をよく理解し、制度をつくった立役者の一人だったからです」と話すのは前出の同大教授だ。

 一方、制度締結時のお茶大側の責任者は室伏きみ子前学長。「この構想が始まった時、学長に就いたばかり。あまり政治的なタイプではなく、自ら積極的に動くことはなかった」と宮内庁OB。そこで同庁がお茶大に送り込んだのが金属メーカーの元社長だった。お茶大の学長特別顧問の肩書を与えられ、筑波大との交渉に当たった。

「これまでの皇族と違い、学習院を避けたために、宮内庁としても経験したことのない動きが必要になった。秋篠宮さまや紀子さまがそのあたりをどうお考えになっていたのかはわかりませんが」と同庁OBは言葉を濁す。いずれにしても、問題は「悠仁さまの筑付高への道筋をつくった永田学長が今も君臨する筑波大への進学が世間にどう映るか」(同大教授)である。

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