「物流の2024年問題」に直面した鴻池運輸が、ドライバーの仕事量を画期的に減らした方法とは?

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■日帰りで家族の元に

 さて、話は2024年問題に戻るが、同社はダブル連結トラックの導入はもちろん、倉庫でのロボットを使った荷積み、大阪と東京の中間である静岡県島田市にスイッチセンター(配送中継基地)を開設し、ドライバーがそこで交代して日帰りで家族の元に帰られるようにしている。また、日本の物流の90%がトラックに頼っており、これがドライバーの人材不足や長時間労働の温床となっていることから、モーダルシフトも推進している。

 モーダルシフトとは、従来はトラックが運んでいた荷物を環境負荷の少ない鉄道や船舶などを利用して運ぶこと。これもドライバーの負担軽減につながっているわけだ。さすがは誕生から140年を超える鴻池運輸。創業当時から従業員を大事にしてきただけのことはある。

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