早くも見えた石丸伸二氏「再生の道」の“ポンコツ化”…政策への言及なし、新党参加にこれだけのリスク
石丸伸二・前安芸高田市長が15日、都内の貸会議室で会見し、自らが党首を務める地域政党「再生の道」の設立を発表した。今夏の都議選の候補者を公募し、全42選挙区で擁立を目指す。自身は出馬しないという。
集まった約100人の報道陣を前に、まず石丸氏はメディア批判を展開した。会見開始直前、目の敵にしているテレビ朝日の記者の出欠を確認。不在だと分かると「話すことが半分になりました」と言い、「もう半分は記者クラブを詰めることですね」と不敵な笑みを浮かべた。
何を言い出すのかと思ったら、矛先を向けたのは、記者クラブの幹事社である時事通信社。石丸氏は当初、都庁でクラブ主催の会見を行う予定だったが、日時の詳細を記した資料がネットに流出したため、「誰が来るかわからない状況は種々のリスクが高い」との理由でいったん中止を決定。改めて、都内会議室に場所を変更したのだが、参加条件として「登録者数100万相当のネット媒体を有するか否か」などを掲げ、事実上、フリー記者らを排除した。
会見の情報が漏れたことについて「重大事故じゃないですか」などと怒り、時事通信社の記者を詰問したのだった。
一方、本題の地域政党については、驚くことに肝心の政策の中身への言及はナシ。いわく、「各候補が各選挙内で主張すべきことを主張する」のだという。国政政党への重複所属を認める考えも示し、当選した場合の条件として「2期8年」という多選制限を挙げた。石丸氏本人との面接などを経て、最大55人の擁立を春ごろまでに決めると説明した。