静岡市でしぞーかグルメと日帰り温泉 出張ついでにフラッと立ち寄りたい

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 徳川家康が人生の3分の1となる25年間を過ごした静岡市。久能山東照宮や静岡浅間神社など、家康ゆかりの観光地は数多いが、出張のついでに楽しめるところも少なくない。静岡でフラッと立ち寄れる話題のスポットを訪ねた。

  ◇  ◇  ◇

 静岡市の西南端にある用宗は、昔ながらの漁師町の風情と新しい観光施設が共存する注目エリアだ。

 市街地から車で15分ほど。電車でも静岡駅から西へ2駅とアクセスが良く、夏になれば海水浴客で賑わう。名物「用宗のしらす」を目当てに訪れる人も少なくない。

 そんな小さな港町が近年、生まれ変わっている。カフェやハンバーガー、ジェラートの店が海沿いに進出。本格グルメを楽しめる「みなと横丁」や古民家をリノベーションした一棟貸しの宿「日本色」も誕生した。

 中でも人気は用宗漁港のマグロ加工場をリノベーションした「用宗みなと温泉」だ。オープンは2018年12月。富士山を望む露天風呂は地下1000メートルからくみ上げられた天然温泉で、弱アルカリ性の泉質は美肌効果に優れているという。室内の主浴槽と炭酸風呂、水風呂には安倍川水系の地下水を使用。遠赤外線のサウナも完備している。

 ただし、ごろ寝ができる休憩所はあえて設けていない。

「銭湯のようにサクッと使ってもらって、あとは用宗のまちを歩いてもらいたいです」(館長の渡辺孝太さん)

(住)静岡市駿河区用宗2-18-1
(営)平日10~24時/土日祝9~24時(最終受け付け23時)
(料)平日900円/土日祝1100円
(℡)054・256・4126
https://minato-onsen.jp/

出張ついでにフラッと立ち寄りたい!

 みなと温泉の向かいには、クラフトビール醸造所「West Coast Brewing(WCB)」が運営するホテルがある。“ブルワリーに泊まれる”をコンセプトにした「The Villa&Barrel Lounge」がそれ。

 WCBはみなと温泉の一角に醸造所があり、ホテルの客室やバレルラウンジ、タップルームでは工場直送の新鮮なビールを楽しむことができる。

「ビールは出来たてが一番おいしい。醸造所が目の前なので、常にフレッシュなビールをお出しできます」(広報部長の望月恵梨香さん)

 5つの客室はすべてビアタップ付きで、飲み放題付きのプラン(1人利用時1万9800円~)なら、宿泊者限定ビールを最大10リットル(!)まで飲める。

 グラウラーなど専用ボトルを持参すれば、残りの持ち帰りも可能。ビール好きには聖地のような場所だ。

(住)静岡市駿河区用宗2-26-1
(℡)054・270・3083
https://thevillamochimune.com/

ゆったりとした時間が流れる美肌の湯

「せんげんさん」の名で親しまれている静岡浅間神社から北に足を延ばすと「おふろcafe bijinyu」がある。

 こちらでは泉質の違う2つの温泉があり、自家源泉の籠上温泉はpH値9.9のアルカリ泉。皮脂や油分を溶かして洗い流してくれる美肌の湯だ。

 もう1つは、市内の西ケ谷カブラヲからの運び湯で、メラニンの排出を助ける硫黄を含んだ美白の湯である。交互に入れば、肌はすべすべだ。

 館内では、ひきたてコーヒーやマッサージ機に携帯の充電まで無料。1万冊のコミックなどの書籍も読み放題だ。2階の休憩室では横になったり、うたた寝したりと思いのままにくつろげる。

(住)静岡市葵区籠上15-15
(営)10~24時(朝風呂5~9時)
(料)平日60分630円、フリータイム1480円/土日祝60分730円、フリータイム1680円
(℡)054・252・1126
https://ofurocafe-bijinyu.com/

日本茶インストラクターのこだわりメニュー

 市役所に面した青葉シンボルロード沿いにある「お抹茶こんどうの食堂」は、注文ごとに丁寧に入れる静岡茶や静岡市の地酒を楽しめる創作和食店。夜も昼と同じ一汁三菜の定食を食べられるので、一人客も多いという。

 店主の近藤雄介さんは日本茶インストラクターの有資格者。ドリンクのメニューには「お抹茶ソーダ」や「べにふうき粉茶サワー」など、ならではの一杯が並ぶ。エビスビールの上に抹茶を注ぐ「お抹茶ショット」は、グラスの中で「ビールの黄」「茶の緑」「泡の白」の美しい3層が出来上がるビールのカクテル。

 鼻に抜けるお茶の香りを楽しみながら軽やかに飲み進めていると、次第にエビスの力強さを感じられる。

 この日は常連に人気の「炙りレバーのネギ塩ダレ」(1540円)を注文。「ほんやま自然薯のとろろ汁」(440円)を追加し、「お抹茶ソフト」(550円)もいただいた。静岡を堪能したいビジネスマンにオススメだ。

(住)静岡市葵区常磐町2-4-5
(営)11時半~14時、18~22時(木と第3水は定休)
(℡)090・8130・1274
https://omaccha-kondo.amebaownd.com/

「静岡おでん祭」2度優勝の味

 静岡駅南口から徒歩3分の「海ぼうず本店」は、静岡グルメをとことん楽しめる居酒屋だ。看板メニューは「静岡おでん祭」で2度優勝した「静岡おでん」。店頭の大鍋で20種類の具材が温められている様子は圧巻である。

 黒はんぺんや信田巻き、牛すじなどが入った「10本盛セット」は1280円。牛だし醤油ベースの濃いめの味付けにかつお粉、いわし粉、青のりをミックスしただし粉をたっぷりかければ、パンチの効いた磯の風味がビールを誘う。

 静岡市で水揚げされる「しずまえ鮮魚」の3点盛り、ねっとりとした食感が特徴の「麻機れんこん」を使用したれんこんフライなど、地場の食材を使ったメニューも豊富だ。

(住)静岡市駿河区南町6-11
(営)15~23時
https://shouetsu.co.jp/umibouzu_honten/

スタンプを集めて宿泊券をゲット

 静岡市では現在、市内の対象スポットを巡ると「5000円分の宿泊券」(抽選)への応募が可能になる「しぞーか満喫スタンプラリー」が実施されている。

 まずはスマホに静岡県公式観光アプリ「TIPS」をダウンロード。位置情報の利用を許可した上で、アプリ内から「TIPSスタンプラリー」→「~ひと足のばして魅力発見!~しぞーか満喫スタンプラリー」バナーをクリックすればOKだ。

 あとはアプリで対象スポットを探してスタンプをゲットするだけ。今回紹介したスポットもすべて対象になっている。スタンプ3つとアンケート回答で応募が可能だ。期間は2025年3月9日まで。

主催:(公財)するが企画観光局
(℡)054・251・5880
https://www.visit-shizuoka.com/recommend/details.php?ti=628

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