(84)オートクッカーは調理は万能だけど…欠点は盛り付けの難しさ
最近の調理家電はよくできています。例えば、電気(圧力)鍋。1台あると鍋を使った料理は、ほとんど作ることができます。圧力付きの場合、調理時間が短いことも魅力ですが、電化した時の一番の魅力は、放ったらかしでオーケーということ。進化の止まらないセンサー付きの電気コントロール。鍋の中をしっかり見張り対応してくれるので、ガスでコトコト煮る時のように、鍋そばにいる必要がありません。
また「発酵」「ベーク」「無水」「圧力」「低温」「蒸す」「煮る」ーー実に多彩な調理が可能です。
その電気鍋の進化系が「オートクッカー」。攪拌(かくはん)羽根が付いており、「ベーク」だけでなく、「炒める」こともできます。あのチャーハンも見事に作ることができます。重い中華鍋で、ご飯を空中で回さなくても大丈夫。かなりおいしくできます。が、問題もあります。チャーハンを鍋から皿に移すのが、ひと苦労なのです。
電気鍋は「深鍋」ベースです。が、炒め物は「フライパン」で作るのが常。ちなみにパンというのは「浅い底の平たい鍋」のことです。そしてフライパンはもう一つ特長があります。ハンドルが付いてることです。中に食材を入れても片手で持ち上げいろいろなことができるのです。そのため目玉焼きも、野菜炒めも、焼き肉も、フライパンで調理すると、そのまま皿に移すことができます。チャーハンも同じです。