(84)オートクッカーは調理は万能だけど…欠点は盛り付けの難しさ
深鍋だとどうでしょうか? 深鍋はかなり中身が入りますのでそのぶん重くなります。このため両手持ちが標準となります。中身はお玉ですくい上げます。
電気圧力鍋の内鍋は、この両手持ちの深鍋なのです。これでありとあらゆる調理はできるのかというと、できます。ただ炒め物の場合、フライパンのようにひょいと皿に移せないだけです。移すにはトングなどで丁寧にさらうといいのでしょうが、チャーハンはトングでも厳しいのです。小さいパラパラ米粒からなるチャーハンは、どうしても最後はかき出さなければならないためです。
なんでも調理ができるオートクッカーですが、特定の料理を皿に移すことに関しては少々厳しいかもしれません。
■取り付け可能なハンドルがあれば…
ティファールの取り外しのできるハンドルのように、料理を移し替える時ハンドルを取り付けられたら状況はかなり変わってくるのですが……。
人は鍋を最低3つ持ちます。深鍋、フライパン、そして小さな鍋(基本的にハンドルが付いているタイプ)です。2つはハンドル付き。片手で操作できると、中身の移し替えも楽にできます。逆に言うと、調理はそれを基に組まれているのです。
今のオートクッカーはそういうところまで進化しきれていないのです。
深鍋で作ったチャーハンを苦もなく取り出せる方法を考えついた人がいたら、メーカーへ提案してみてください。うまくすれば儲けられる可能性がありますよ