ニセ村上春樹らに続いて、ニセ吉本ばななも! 生成AI「ディープフェイク」の見破り方を専門家に聞いた
作家吉本ばななさんの名前を著者名につけ、本人になりすました電子書籍がAmazon(アマゾン)のサブスク「Kindle(キンドル)」で販売されていた問題は何者かが生成AIツールを悪用したとみられ、作家や出版社が注意を呼び掛けている。今回は複数の読者からの連絡で詐欺に気付いた吉本さんがアマゾンに連絡し、フェイク本は削除されたが、出版関係者はこう言う。
「吉本さんのSNSでの告発と、それをメディアが全国に報じなければ、すぐに削除されなかった可能性もあります。吉本さんは対応窓口すら分かりにくい上、たらい回しのような目に遭ったことを明らかにしていますが、そもそもプラットフォーム側がコンテンツを配信する際、誰が出しているかの確認すら十分ではないとの指摘があるんです」
今回は吉本さんとともに作家・小川洋子さんの著者名をつけたフェイク書籍も売られていたというし、村上春樹氏や東野圭吾氏らの著書と偽った電子書籍も販売されていて、吉本さんは「とんでもないことです」と憤りのコメントをつけた。だが、生成AIに詳しい国立情報学研究所教授の越前功氏はこう言う。