サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジに安全ネット設置で自殺が7割超も減った

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 米国の「自殺の多発スポット」として日本でも知られているサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ。2018年から約5年4カ月かけて全長約2.7キロの橋の両サイドに自殺防止用の安全ネットを設置した。

 ネットはステンレス鋼製で、橋の路面から6メートル下に設置され、幅は6.1メートル。その結果、自殺件数が7割以上も減少したという。

 これは英学術誌「インジャリー・プリベンション(傷害予防)」(3月21日付電子版)に掲載された、豪メルボルン大学のサン・スー・シン博士らの研究グループが発表した調査結果だ。

 博士らは、ネット設置前(00年1月~18年7月)、設置中(18年8月~23年12月)、設置後(24年1~12月)の3期間における自殺件数の変化を調査した。

 その結果、期間全体で確認された自殺者は681人で、ネット設置前の月間自殺者数は2.48人、設置中は1.83人、設置後は0.67人。ネット設置中、自殺者は26%、設置後は73%も減少したことが判明した。

 シン博士は「世界中には飛び降り自殺のリスクが高い場所が多く存在する。今回の研究結果は、政策立案者に対して橋への自殺予防ネットの設置が非常に効果的であることを示している」と語った。

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