野生の生息数はわずか3400匹…絶滅危惧種の陸ガメのふ化に米フィラデルフィアの動物園が成功!
米ペンシルベニア州のフィラデルフィア動物園が今月3日、創設以来150年の歴史の中で初めて、「ウエスタンサンタクルスガラパゴスゾウガメ」という超レアな陸ガメの赤ちゃんのふ化に成功したと発表した。写真(同動物園の公式サイトから)は、ふ化したばかりの赤ちゃんガメ。
このカメは、ガラパゴス諸島サンタクルス島西部の標高の高い地域にのみ生息するガラパゴスゾウガメの亜種。野生の生息数はわずか3400匹という絶滅危惧種だ。
今回のふ化を入念な準備で成功させたのは、米動物園水族館協会(AZA)が進める「種の保全計画」。生まれた赤ちゃんの両親はともに推定100歳。もちろん同動物園の中で最高齢だ。
なんと母親の「マミー」はこの年で「初産」。2023年以降、今回を含めて4回、産卵したが、ふ化に成功したのは今回が初めて。2月27日に最初の1匹が生まれ、これまでに計4匹がふ化。今後数週間のうちに、さらなるふ化も期待されている。
赤ちゃんガメたちは順調に成長しており、今月23日に一般公開が予定されている。その日は、マミーが同動物園にやって来てから93周年の記念日でもあるそうだ。