95%が喫煙所設置で快適に過ごせると肯定評価 路上喫煙も大幅に減少
札幌市の公衆喫煙所 実証実験と民意(上)
市民はもちろん国内外観光客の利用も多い札幌市の大通公園。市は昨年12月、大通公園西5丁目にパネル型の喫煙所を設置し、喫煙者、非喫煙者双方にとって利用しやすい空間づくりになるかどうかの実証実験を来年3月まで実施している。その中間報告が7月11日に公表された。公園と喫煙所それぞれの利用者を対象にした調査で、いずれも9割以上が喫煙者と非喫煙者のすみ分けに向けた取り組みを評価し、喫煙所設置前よりも「公園で過ごしやすくなった」と肯定的な回答をしていたことが分かった。
調査実施は5月の5日間。大通公園と喫煙所それぞれの利用者計845人を対象に実施した。喫煙所設置による「吸う人・吸わない人のすみ分け」の是非について、「良い」「やや良い」は公園利用者で99.5%、喫煙所利用者で97%に上った。肯定的評価が驚異的に高い。
また、喫煙所設置前より「公園で過ごしやすくなった」との回答は公園利用者で90%、喫煙所利用者で97%だった。公園利用者では「喫煙者を気にしなくなった」、喫煙所利用者では「非喫煙者を気にせず吸える」が最多だった。一部の公園利用者から「喫煙所の臭いや煙を感じる」の声も上がった。