95%が喫煙所設置で快適に過ごせると肯定評価 路上喫煙も大幅に減少
また喫煙所が設置された同公園の西5丁目での喫煙所以外での喫煙者は、5月の2日間で18人だった。設置前(昨年11月)よりも34人の大幅減少となった。一方、喫煙所がなく実証実験も行っていない西6丁目、7丁目では相変わらず路上喫煙者が減っていない。昼時には喫煙所がある5丁目でもキャパを超える喫煙者が集まるためか、路上喫煙が見られたという。
今回の中間報告では、喫煙者、非喫煙者を含む公園利用者全体が喫煙所設置によるすみ分け効果を肯定的に評価し、改めて公衆喫煙所設置の重要性を認識させる結果となった。公衆喫煙所を設置することで公園本来の利用者の多様性が確保され、利用者の快適性が向上したことがうかがえる。
一方で、昼時の5丁目で路上喫煙者が見受けられること、喫煙所が設置されていない西6丁目、7丁目において路上喫煙が減っていないという事実もまた、さらなる喫煙所設置や増床の必要性を示唆している。
公園というパブリックなスペースの存在意義、利用目的を考えたとき、喫煙という行為を一方的に排除するのではなく、共生、多様性確保のための施策を講じることのほうがはるかに前向きで、民意に応えることにつながる。今回の中間報告結果は改めてそれを裏付けるものとなった。 (つづく)