ファミリーマートの元祖「恵方巻」は高級なものから売れる
2月3日の節分の風物詩となった恵方巻。恵方とは、陰陽道で歳徳神がいるとされる方角のこと。年ごとに違い、今年の恵方は北北西で、福を「巻き」込み、縁を「切らない」よう太巻き寿司を丸ごと食べる。もともとは、江戸時代から明治にかけて、大阪の花街で始まったといわれているが、その風習が全国に広まったのはコンビニでの販売がきっかけだ。
他社に先駆け、「節分巻」を販売したのが、ファミリーマート。これが後に「恵方巻」となる。ところが、販売競争が激しくなる中、最近は廃棄される恵方巻が問題となり、予約販売が主流に。では、当日、いきなり行っても買うことができないのだろうか?
「予約販売は廃棄ロス削減を目的として推奨しております。一方、当日販売は、恵方巻、海鮮恵方巻、サラダ恵方巻の3種類をお客さまの需要に合わせた発注を推奨しており、店舗により当日販売分は用意しております」(ファミリーマートの商品担当者)
なるほど! 毎年の売れ筋は?
「上・海鮮恵方巻(税込み900円)ですね。こだわりの食材をこだわりの海苔で巻いたぜいたくな品で、数量限定となっています。ここ3年ぐらいで恵方巻の販売数を上・海鮮恵方巻が上回っており、市場でも海鮮系の恵方巻に力を入れつつあります」(前出の担当者)