著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(69)阿部逮捕。その翌月、検察は東京佐川事件の強制捜査に着手

公開日: 更新日:
平和堂グループの家宅捜索を終え、押収物を運び出す係官(C)共同通信社

 元北海道・沖縄開発庁長官の阿部文男は1992年1月13日、東京地検特捜部に逮捕された。病院に逃げ込み、迎えに行った主任検事の熊崎勝彦らとひと悶着あったが、病院での熊崎の取り調べに対し、阿部は「共和」元副社長の森口五郎からの金の授受を認めた。熊崎も特捜部長の五十嵐紀男も安堵した。… 

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