岸田首相の政治資金パーティー収入 2022年は1000万円超が6回も! 利益率89%のボロ儲け
原価低減を徹底
一方、経費は230万円で済んでいる。会場費200万円が大半を占め、他に印刷代19万円、宅配便代1万3000円。驚きはお土産代だ。1000人近くにパー券を買ってもらいながら、お土産代はトータル9万6800円で10万円に満たない。単純計算でパー券購入者1人あたり100円以下だ。
収入が最多だった12月19日の赤坂のパーティーは、1200人がパー券を買った。経費は会場費268万円、講師代55万円、印刷代28万円。お土産代は見当たらない。支出を必要最低限に抑える徹底した“原価低減”により、民間ではあり得ない利益率を実現しているのである。
「利益率が89%に上るのは、パー券購入が事実上の政治献金ということです。しかし、パー券は1回につき20万円を超えないと公開されず、ブラックボックスになっている。政治資金パーティーを透明化しなければ、企業や業界との癒着は続き、金権政治が続いてしまいます」(金子勝氏)
自民党の5派閥などがパー券収入を記載せず、裏金疑惑が浮上しているが、これもパーティーがらみだ。
“パーティーめがね”の暴走を許してはいけない。