個人投資家が今から株を買うなら…「オルカン」or「バランス」?
日経平均株価は今年に入ってから3000円以上の上昇となっている。まだ新NISAを始めていない人は「出遅れた」と思っているかもしれない。しかし、日本株を買っているのは、日本人ではなく、外国人投資家のようだ。
東証が18日発表した1月第2週の投資部門別状況によると、海外投資家が現物と先物を合わせ約1.4兆円の買い越し。買い越しとは「売り」より「買い」が多い状態だ。一方で個人投資家は約1.2兆円の売り越しだった。
個人投資家は、いま何を買っているのか。証券会社の販売金額ランキングを見ると、直近1週間で最も売れた投資信託は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」、2位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」。外国人は日本株を買い、日本人は外国株を買うという反対の動きになっているようだ。
「オルカン」も「S&P500」も低コストで投資できるよい商品だ。ただ、「S&P500」は100%米国株だし、「オルカン」も米国株が60%を占める。運用成績は米国経済と為替に大きく左右されることになる。もっと幅広い資産に分散したほうが安心な気もする。