株式市場の過熱感ハンパなし!今からでも乗れる「出遅れ100銘柄」狙うべきは中小型株【一覧表付き】
わけが分からない──。市場関係者がそうつぶやくほど、株式市場は異常な熱気に包まれた。日経平均は大発会(4日)こそ下落したものの、それ以降、15日まで6連騰。この間の上げ幅は2600円を超えている。新NISA(少額投資非課税制度)のスタートで個人投資家が市場に流れ込んだとの見方もあるが、それにしても過熱感はハンパない。いまから投資して大丈夫?
■大手証券は「この先も上昇余地が大きい」
乗り遅れた……と思っている個人投資家はいっぱいいる。
「能登半島地震や日航機の炎上などがあり、株式市場も波乱の幕開けでした。まさか、ここまで上昇するとは思いもしませんでした。様子見しているうちに、日経平均はグングン上がり、15日には一時3万6000円をつけました。買うタイミングを完全に逃した感じです」(50代後半のサラリーマン)
株のプロでさえ、年初からの動きは予想できていない。大和証券のリポート(1月15日号)でも、「良い意味で裏切られる展開となっている。懸念材料として、米景気の鈍化、日銀の金融正常化、その両面による円高進行の3点と見ていたが、いずれも懸念が後退する方向となった」とある。
野村証券(1月15日号)は、「過去の中長期上昇局面を参考とした場合は、この先も上昇余地が大きい」とした。
要するに、まだまだ株は上がる可能性が高いということだ。
「ただ、どんな銘柄を買えばいいのか、さっぱり分かりません。優良株はすでにかなり上昇しているし、この先、大きく下落するのではないかという不安を持ちます。高値掴みになりそうで怖い」(前出のサラリーマン)
気持ちは分かる。そろそろ利益確定の売りが続々と出てきそうな気がしてならない。
■下値めどは3万3500円
株式評論家の倉多慎之助氏はこう言う。
「今回の上昇相場の主役は海外ファンドと新NISAを利用した個人投資家でしょう。両者とも、短期的な売買で利益を狙う投資家ではありません。どちらかといえば中長期の保有が目的なので、利益確定売りは出にくい状況です。つまり、上昇傾向はしばらく続きます」
だとしたら、黙って上げ相場を眺めているだけではもったいない。いまからでも遅くはないのだ。
「日経平均の動きから分析すると、当面は3万6500円まで上昇していくと思います。もちろん、悪材料が出てくれば下落します。それでも下値のメドは3万3500円あたり。よっぽどの悪材料でない限り、そのあたりで下げ止まるとみています」(株式アナリストの黒岩泰氏)