長野・白馬村の「夜の街」では英語が飛び交い…賑わいと引き換えに消えるジョッキとマイク
GPSを付けた
“ヤンチャ”な観光客に頭を悩ませるのは万国共通だろうが、変わった被害を受けているのが「夜の街」だ。カラオケバーの店員がこう言う。
「観光客が何かトラブルを起こすと、こっちに移住しているオージー(オーストラリア人)が間に入って対処してくれるし、時には叱ってくれます。ウチの店は大体、欧米豪の英語圏のお客さんが大半ですね。なぜか、ジョッキを隠して外に出て行っちゃう。一時は20個近く紛失してしまって、後日、雪の中から見つかるなんてことも。あと、マイクもなくなるんです。ウチの店しかつながらないのに、何のために持って行くのか。笑っちゃいますよね。4本あったマイクが2本になったんで、4本に戻したら、また1本持って行かれてしまって。すべてのマイクにGPSを付けました(笑)」
その日も店内は夜9時を過ぎてから、観光客でギュウギュウ。ジョッキとマイクは無事だったかな。=つづく
(取材・文=高月太樹/日刊ゲンダイ)