「いきなり!ステーキ」株主優待再開で復活の兆し 出遅れた海外展開が伸びしろになる可能性
ステーキチェーン「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスが14日、通期決算を発表した。2023年12月期は売上高145.8億円、本業の儲けを示す営業利益は4億9000万円の赤字と、売上高は前期比1.4%マイナスに対して営業赤字は前期の15.5億円の赤字から大幅に縮小している。
同時に、22年12月以降廃止されていた株主優待制度が24年12月末日を基準日に再開されると発表された。一時は倒産の危機が囁かれた同社だが、復活への反転攻勢となるのか。
「相次ぐ値上げで客離れが進んでいましたが、12月は前期比で客数114%、売上高127.5%と復活の兆しが見られます。原材料費、人件費などの高騰が依然足かせですが、不採算店舗の撤退などのリストラが奏功し始めて、来期は6期ぶりの営業黒字転換の見通しです。株主優待の再開は業績回復を見越してのことでしょう」(証券アナリスト)
「いきなり!ステーキ」は13年に1号店を銀座にオープンさせて以降、快進撃を続け、18年12月期は売上高635億円と前期の362億円から大幅に伸長した。しかし、国内外で無謀な出店を繰り返したことで、ここをピークにから一気に業績が悪化していった。