著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

世の中は不条理だらけ…経済指標は良好なのに株価が下がるのはナゼ?

公開日: 更新日:

「まる子、ずる~い。私にもお小遣いちょうだ~い!」

 お姉ちゃんが友蔵に向かって訴える。

「お姉ちゃんは、まだ、お年玉が残っているから大丈夫じゃろ。でも、まる子は全部使っちゃったんで、少しあげたんじゃよ」

 世の中は何かと不条理だ。お金を使わなかったお姉ちゃんはもらえなくて、使い切ったまる子がもらえる。倹約家が損をし、浪費家が得をする。何かヘンな話である。

 こういった理屈に合わないことが、「経済の世界」でもよくある。その典型的な例が、経済指標と株価の関係だ。

「アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひく」

 昔、よくいわれた話だが、そういった関係は今でも存在している。アメリカ株が上昇すると、翌日の日本株は上昇し、アメリカ株が下落すると、日本株は下落する。ともにハイテク企業が相場の主役となっており、連想が働きやすいからだ。

 でも、米国の経済指標が良いと、ちょっと変なことが起こる。普通、経済指標が良いと株価が上昇する、と思われがちだが、実際にはそうではない。良好な経済指標は金利が高止まりし、企業の業績に悪影響を及ぼす。そうやって米国株が下がってしまうからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース