「フジ日枝案件」で小池都政が大迷走…26億円巨大噴水の汚染散布問題に都側の“噴飯言い訳”

公開日: 更新日:

 ところが、急に見解がブレ始めた。先月26日の都議会本会議で自民都議が噴水の安全性について聞くと、港湾局長は「(150メートルの)高射噴水への上水(水道水)利用など、必要な対応を実施する」と答弁したのだ。

 これまで、水道水を使うなんて、一言も説明していなかったのにどうしたのか。「汚水を使うことに批判が集中したから、急に方向転換したのだろう」(都政関係者)という声が上がっている。改めて都に問い合わせた。

「基本設計の段階から(水道水の利用を含め)継続的に検討してきた。昨秋に整備方針を公表して以降、より良い施設にするため水域利用者と相談し、先月26日の議会で水道水の利用を具体的に検討する方針を発表した。方針転換したわけではない」(港湾局)

「それならば、都は初めから『水道水を使う可能性もある』との見解を示せばよかったはず」と前出の三戸都議が言う。

「指摘されたから、後付けで説明を変えているようにしか見えません。そもそも、どれだけの水道水を使うことになるのか。都の水不足が不安視された一昨年夏、小池知事は『節水にご協力を』と呼びかけていた。異常気象でいつ水不足が起きてもおかしくないのに、巨大噴水でジャブジャブと水道水を使うなど、矛盾しています」

「日枝案件」と指摘されるのがイヤなのだろうが、ドツボにはまっている。

  ◇  ◇  ◇

 フジテレビ日枝久氏“退任”をめぐり、フジ・メディア・HDの株価が乱高下している……関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が