弾圧された民権運動は政治小説となって国民に訴えかけた
民権運動は国民の中にも少しずつ広がりを見せた。歌謡、文学、さらには講談にまで民権をテーマにした出し物が増え、巷では民権数え歌までもが愛誦された。文芸評論家の小田切秀雄はその著書「二葉亭四迷」で次のように書いている。
「民権運動の中で育って後年に文学の専門家となった者という…
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