吉田茂は「血のメーデー」を治安対策進行に巧みに利用した

この「血のメーデー」は、独立を回復した日本社会に潜在的に流れるさまざまな不安と不満がいかに大きかったかも示していた。警官隊の催涙ガス、発砲に対してデモ隊も火炎ビンや投石で対抗した。皇居前広場とその周辺は市街戦といってもおかしくない状態になった。お堀端に駐車していたアメリカの自動…
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