著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

覚醒剤流通網を叩き潰さない警察の不思議

公開日: 更新日:
押収された覚醒剤とコーヒー袋(奥)/(C)共同通信社

 財務省の発表によると、去年の不正薬物の押収量は3・3トン、うち覚醒剤は2・5トンに達したという。覚醒剤2・5トンはふつうの乱用者の使用量で計算すると8566万回分、末端価格に直せば1542億円に相当するらしい。

 しかも、これだけの量が摘発され、その分が市場から除かれなが…

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