麻生暴言が号砲に…ポスト岸田レース最右翼の上川陽子外相に高市早苗氏が“対抗心”メラメラ
裏金事件で自民党が大揺れの中、突如飛び出した“あの暴言”にはポスト岸田レースの「号砲」という意図がありそうだ。
麻生副総裁が28日の講演で、上川外相について「そんなに美しい方とは言わない」「おばさん」とルッキズムそのものの暴言を吐き、SNSで〈ほんとに失礼〉といった批判が噴出。
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しかし、麻生氏は「新しいスター」「大したもん」などと上川氏を持ち上げ、評価もしていた。
「岸田総理への牽制とみられています。麻生さんへの相談ナシに、総理はいきなり派閥解散を宣言。その後の会食で表面上は“仲直り”しましたが、派閥にこだわる麻生さんは根に持っている。『ヘマをしたら次は上川を担ぐ』と暗にメッセージを送ったということです」(官邸事情通)
麻生氏にすれば、岸田降ろしは「いつでも可能」というわけだ。岸田派所属の上川氏は、岸田首相本人とは距離がある一方、麻生氏の“お気に入り”といわれている。昨年の内閣改造で、外相に押し込んだのも麻生氏だったともっぱらだ。
上川氏は法相時代に、オウム真理教事件の6人ら死刑囚計16人の刑執行を決めたこともあり「胆力がある」(自民党関係者)と評される。党内きっての政策通としても知られ、「ポスト岸田」の有力候補として推す声がある。
「4月の補欠選挙で惨敗すれば、党内で『岸田ではダメだ』という声が大きくなる。その際、『初の女性宰相』の看板を掲げれば、国内のみならず、海外でも話題になる。『日本版メルケル』の評もあるほどで、次の衆院選の顔として申し分ない。麻生さんも、そうした展開を見据えているのでしょう。4月の補選が無傷で済んでも、秋の総裁選でバックアップする可能性もあります」(自民党関係者)