韓国できょう再び弾劾採決…尹錫悦大統領を猛進させる金建希夫人との“夫婦の事情”
韓国を大混乱させた代償は計り知れない。突如、非常戒厳を宣布した尹錫悦大統領に対する2回目の弾劾訴追案は14日、国会(定数300)で採決。ますます独善に陥る尹大統領にサジを投げた与党「国民の力」の議員が賛成に回り、可決される公算大だ。「オルグルマダム」(雇われママ)と揶揄される国家元首の心中をめぐり、揣摩臆測が飛び交っている。
尹大統領は12日の談話で「私を弾劾しようが、捜査しようが、堂々と立ち向かう」と戦闘宣言。「私の任期も含め、今後の政局安定策は党(国民の力)に一任する」とした7日の談話から一転した。戒厳宣布は「国民に亡国の危機状況を知らせ、憲政秩序を守り、回復するため」などと30分にわたって持論を展開し、「大統領の非常戒厳宣布権の行使は統治行為」と正当化。常軌を逸している。
尹大統領の不可解な行動原理は、疑惑まみれの金建希夫人にある。12日の国会で、政府から独立した特別検察官に夫人の疑惑を捜査させる特別法案が可決。尹大統領は拒否権を3回行使して突っぱねたが、職務が停止されれば、その手は使えない。