韓国・尹錫悦大統領に前代未聞の出国禁止措置…逮捕ほぼ確実も「死刑」はあるのか?

公開日: 更新日:

 包囲網が狭まっている。韓国法務省は9日、「非常戒厳」をめぐる内乱容疑で捜査対象になっている尹錫悦大統領の出国を禁止した。政府高官らを捜査する「高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)」の申請に基づく措置。韓国で現職大統領が出国禁止措置を受けるのは初めてだ。

 現職トップが内乱容疑で捜査される前代未聞の事態に韓国政界は大揺れだ。

 与党「国民の力」は尹大統領に関して「外交を含む国政に関与しない」(韓東勲代表)と、政局の安定化に必死。一方、最大野党「共に民主党」は法的根拠のない大統領権限の移譲に猛反発している。7日に廃案となった弾劾訴追を改めて国会に提出し、14日にも採決を目指す方針だ。

 気になるのは、尹大統領の捜査の行方。逮捕されるのか。コリア・レポート編集長の辺真一氏がこう言う。

「内乱容疑は大まかに3段階に分かれます。責任の重い順に、頭目(首謀者)、実行者、共犯・ほう助です。頭目は言わずもがな尹大統領。大統領に戒厳令を進言したとされる、つまり実行者にあたる金龍顕前国防相は身柄を拘束されました。非常戒厳直後に国会周辺へ警察を動員した警察庁トップらも共謀・ほう助で告発されています。頭目たる尹大統領は、ほぼ間違いなく逮捕されるでしょう」

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言