長野駅の無差別殺傷事件がインバウンドに与える影響…崩れゆく「日本は安全」のイメージ

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「長野駅構内の観光案内所のスタッフを増員して警戒と観光客の対応にあたっています。善光寺に行く予定だった日本人のご夫婦はちょっと迷ったそうですが、『せっかく来たのだから』と言って、行くことにしたそうです。白馬行きのバスの乗客はほとんどが外国人で、最近はアジア人が増えてきました。今年、観光案内所を訪れる外国人は、昨年よりだいたい2割増えています」(ながの観光コンベンションビューロー担当者)

 観光案内所では翌朝から事件発生を伝える貼り紙を日本語と英語で掲示。<現在も犯人は逃走中です。観光客の皆さまにおかれましては周囲の状況を常に確認し、細心の注意を払っていただくとともに、不審な人物を見かけた場合には、警察に110番通報してください>と注意を呼びかけている。

 事件の影響なのか、普段に比べ、市内の人通りは少なかったそうだ。

 犯人は凶器を所持したまま逃走している可能性がある。地元住民でさえ不安な日々を過ごしているのだから、見知らぬ土地で言葉も分からず、旅を続けている外国人観光客も、いくら「日本は安全」と聞かされていてもこんな凶悪事件が起きたら怖いだろう。

 先月14日には北九州市のマクドナルドで男女中学生が「目が合った」という理由で見知らぬ中年男に襲われ、女子生徒が殺害されたばかり。日本はいつからこんな物騒な国になったのか。

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