チャンス広げる「バスター」の打ち方
センバツに向けて実戦練習を増やしている。
成功すれば効果的だが、簡単には決まらない作戦として「バスター」がある。犠打が予想される無死一塁などで、送りバントと決めつけて三塁手がかなり前進してくるケース。こんな時、正直に三塁手の前へバントを転がすなんて愚の骨頂だ。横浜ではカウントが0ストライクなら1球エバー(見逃し)し、再度ベンチのサインを仰ぐか、送りバントのサインが出ていても、各自の判断で「打っていい」と決めている。バスターだ。
■上から叩かない
ただ、バスターは送りバントの何倍も難しい。練習を重ねておかないと、フライを打ち上げてあっさり1死を取られるのが関の山。バスターにも基本がある。
走者を進めることが目的だから、転がすことが必須。そのため、上から叩きつけようとする打者が多い。しかし、バットを振り下ろすと、ボールの下にバットが入りやすい。切ってしまってポップフライになってしまうのだ。ボールの上っ面を普通に打つといい。
守備陣にバントだと思わせるのに有効なのは、両足を揃えて投手側に体の正面を向ける。つまり正対してバントの構えをすること。投手が足を下ろした瞬間、右打者なら左足を踏み出して打ちにいけば十分間に合う。