オランダ圧勝のSスケート 日本は「情報戦」で負けていた
ソチのスピードスケートのリンクづくりの技術者は、ロシア人ではなくオランダ人。リンクは他国のW杯のリンクに比べ、軟らかいともっぱらだ。リンクが軟らかければ、それだけパワーがいる。スタミナの消費も激しい。そうなれば体格、体力に恵まれている欧州勢、特にスピードスケート王国のオランダ選手に有利になるのは明らかだ。
高速リンクの前回のバンクーバーでは、日本を含めアジア勢は男女で7つのメダルを獲得したが、今回は2個だけだ。長島は500メートルで最後の直線でバランスを崩したし、500メートル5位の後、前回5位の1000メートルで小平は13位だった。
「オリンピックの勝敗は情報戦で決まる」は今やスポーツ界の常識。日本のスピードスケート界がリンクの特徴さえ把握できていなかったとすれば、将来は暗い。