プロテニス姫野ナル「顔が変形している」2度の難病で闘病中…国内大会で復活、世界を目指す
「私が勝つことで、応援してくださっている皆様に恩返しができる。私の闘う姿を見て、あらゆる問題を抱えている方々の背中を押すことができる選手になりたいです」
こう話すのは、種子島出身のプロテニスプレーヤー第1号となった姫野ナル選手(22)。日本女子では少ないサーブを得意としている。2020年1月のデビュー後、突然2度の難病に襲われ、現在闘病中の姫野選手が4月、国内大会で復活する。
ナルという名前は、「これから打ち寄せる数えきれない人生の波を自分で選び、あなたらしく乗ってほしい」というサーフィン愛好家の両親の思いから、波を意味するハワイ語の「NALU」から付けられている。
幼少期は空手とサーフィンに取り組んでいた姫野選手が、テニスを始めたのは小学5年生のとき。
競技人口が少ない離島にいながら、試行錯誤を繰り返す中、中学生の時に14歳以下の鹿児島県大会で優勝する。入学した兵庫県のテニスの名門、相生学院で主将を務め、全国選抜高校テニス大会で2連覇を達成。この頃からプロを意識し始めるが、テニスを続けるには家計的に厳しかった。