手はトップから真下に下ろす
プロのスイングを飛球線の後方から撮った写真を見ると、ダウンスイングで手はボールに向けて下ろしてきているような感じを受ける。
そのため、「ダウンスイングでグリップエンドはボールを指す」と書いてある本もある。
ゴルフ雑誌の編集を始めてしばらくの間は私もダウンスイングで右ひじを絞り込むようにして左手をボールのほうに向かって下ろそうとしていた。
そうすればインサイドからクラブが下りてきて、左ひじも引けないのでスライスはしなくなるだろうと思っていた。
しかし、ボールは右にも左にも曲がった。
ダウンスイングでグリップエンドがボールを指しているように見えるのは錯覚で、手はもっと内側に下ろしてこなければならない。そのことが分かったのは田原紘プロの「猛特訓ゴルフ塾」で教わってからだ。
田原は私の大学の後輩で、26歳で脱サラし、30歳でプロテストに合格という変わり種。それでも1979年KBCオーガスタと95年豪州シニアオープンで2位になり、96年には豪州シニアオープンで優勝している。