NZ戦決勝弾のFW菅沢優衣香が「なでしこ」に新風を起こす
W杯予選を兼ねたアジア杯(14日開幕、ベトナム)を控えた女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」。8日にニュージーランド代表と親善試合を行い、代表13試合目のFW菅沢優衣香(23=千葉)が、後半42分に決勝ゴールを決めた。
FIFA世界3位の日本は、同20位の格下相手に主導権を握り、前半40分にFW高瀬愛実(23=神戸)が相手DFの背後を突き、絶妙胸トラップからGKの動きを冷静に見ながら先制ゴール。
しかし、後半17分に豪快ミドルシュートを決められ、その後はニュージーランドのペースとなった。その悪い流れを後半27分から途中出場のFW菅沢が断ち切った。
「身長168センチ、体重64キロとガッチリ系のストライカー。大柄な外国人選手とのフィジカルコンタクトにも強く、来年のW杯カナダ大会を視野に入れつつ、このまま成長してくれると、なでしこジャパンにとって強力な戦力となる。気掛かりなのがケガに弱いところ。19歳以下代表の頃からヒザを痛めることが多く、12年には左膝十字靭帯損傷の大ケガを負った。なかなかトップフォームに戻らず。本人もかなり悩んでいたが、ようやくコンディションも万全になってきた。間近に迫ったW杯予選でもコンスタントに活躍してくれるでしょう」(サッカー関係者)
この日は浦和所属のFW吉良知夏(22)、DF乗松瑠華(18)、MF猶本光(20)がA代表デビュー。若手の底上げがないと代表チームは停滞する。もうひと踏ん張りして中堅、ベテラン勢を脅かして欲しいものだ。