リオ五輪予選マカオに大勝も…FW鈴木武蔵ブレーキ深刻
16年リオ五輪のアジア1次予選がマレーシアで開幕。日本五輪代表は初戦(27日)で格下マカオと対戦。前半だけで4点を奪い、結局7-0のスコアで順当勝ちした。
もっとも、彼我のレベル差を考えると10-0でもおかしくなかった。どうして7点止まりだったのか? エースFW鈴木武蔵(21)が、明らかにブレーキだったからだ。
ジャマイカ人の父と日本人の母の間に生まれた武蔵は身長185センチ、体重75キロの恵まれたフィジカル、スピードに乗った突破力、強烈シュートが持ち味とされ、群馬・桐生第一高時代から「次代の日本代表ストライカーになれる逸材」といわれ続けた。
12年に新潟入り。年代別代表でも何度かゴールは決めているが、試合によって好不調の波が大きく、マカオ戦のように弱小DFが相手でもドタバタした揚げ句、何度もシュートチャンスを失うことが多い。後半21分、縦パスに反応してゴールを決めたものの、その後もモタモタする場面ばかり。32分にベンチに下げられてしまった。
「もともと海外志向が強く、今年1月にはドイツ1部フランクフルトの練習に参加。3部チームとの練習試合でゴールを決めることもあったが、最終的には『現状レベルでは1部リーグで出番なし』と判断された。大事な局面での決定力不足、精神的な弱さといったマイナス面を克服しない限り、海外移籍は夢のまた夢です」(マスコミ関係者)
一時は「父の母国ジャマイカ代表関係者が『武蔵はジャマイカ代表に興味はないか?』とリサーチしている」という噂も流れた。現時点では噂話にもならない──。