6番アイアンを真っ先にマスターする
先週の女子ツアー「アクサレディス」は、通算7アンダーで韓国のイ・ボミと笠りつ子が並んでホールアウト。国内女子ツアー3戦連続のプレーオフとなり、3ホール目もバーディーを奪った笠選手が今季初優勝を遂げた。
笠といえば、坂田信弘プロが主宰するジュニア塾出身。彼女がまだ小学生のころに熊本のゴルフ場で取材して、使っていたクラブがたった2本だったことを、今でもはっきり覚えている。
それもショートコースではなく、普通のコースを6番アイアンとパターの2本だけでプレーしていた。
練習場で使っているのも6番アイアンだけ。坂田塾ではドライバーもウエッジも使わせず、とにかく6番アイアンだけを徹底的に使わせていたのである。
その理由を坂田プロはこう説明してくれた。
「今まで日本では、ドライバーやサンドウエッジから始めて、14本の中で端からスイングをつくりにいった。サンドから始めて9番アイアン、9番アイアンが打てるようになったら7番アイアンというふうに。でも、これじゃ1本ずつ克服していくのに時間がかかり過ぎる。全部打てるようになるまで、最短でも1年はかかってしまう」