腐ってもウッズ マスターズ急きょ参戦でオーガスタに狂想曲
落ちぶれても虎は虎だった。
初日、41位タイで終えたタイガー・ウッズ(39)。昨年は腰の手術で欠場し、不振もあってしばらくツアーを離れていた。今季も初戦のフェニックスオープンで予選落ちし、ファーマーズ・インシュランスは途中棄権。マスターズの欠場も確実視されていた。
それが3日に自身のツイッターで復帰を明かしたものだから、米国は「タイガーフィーバー」。ダフ屋が観戦チケットを3倍近くに値上げすれば、マスターズが行われるオーガスタのホテルも負けてはいない。集客を見込んで宿泊料金を値上げするあこぎな施設まで出てきた。
さらにウッズが練習ラウンドで好プレーを見せるや、ブックメーカーも狂奔。当初、優勝41倍だった優勝倍率が31倍になり、最終的には26倍に落ち着きそうだという。
「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」ということわざがあるが、米国の生きた「虎」はオーガスタに多額のカネを残すことになりそうだ。