高反発ドライバー規制 日本ゴルフ協会が態度“軟化”の理由
「あくまで推測ですが、あと10年経つと団塊の世代が75歳を迎え、ゴルファーが4割減るという2025年問題が背景にあります。ゴルフをやめる一番の理由は飛ばなくなること。クラブのセールスポイントは飛距離しかないのです。JGAはゴルフの健全な振興と普及を図るための組織ですから、さすがにこれ以上、ゴルフ離れが加速するのはマズイと思ったのでしょう」
■JGAは読みが甘かった
そもそも世界的に見れば、わずかな人数しかいないプロの飛距離に規制をかけるため、残りの一般のアマチュアゴルファーまで不利益を被ること自体、おかしな話だ。
「人口構成を見ても、いずれ高反発ドライバーを認めざるを得ない事態になることは、10年も20年も前から分かっていたはずです。JGAは読みが甘かったというか、これだけの悪影響があることを予想できなかったのかと言われても仕方ありません。今となっては打つ手がないということなのでしょうが、それなら最初からプライベートでの使用は問題ないとハッキリ言うべきでした。絶対に禁止なら、最後までその方針を貫き通すべきです。それが今ごろになって、なし崩し的にいいんじゃないかという態度は、あまりに行き当たりばったりな印象を拭えません」(高橋治氏)
ウヤムヤ見解でごまかすのではなく、JGAは高反発ドライバー規制からゴルフをやめた人に、ちゃんと説明するべきではないのか。
ちなみに日刊ゲンダイはこの件についてJGAに問い合わせたが、担当者不在で連絡はなかった。