ライバル不在が影響? 連覇狙う松山英樹が初日出遅れた理由
【ダンロップフェニックス】
オヤッ! っと感じた関係者は少なくなかった。ディフェンディングチャンピオンの松山英樹(23)が珍しく弱気な発言をしたからだ。
大会前、「去年はコースが広く、それほど難しくないと思ってプレーした。今年は自分の調子とセッティングのせいもあるのかな。ラフも深いし、フェアウエーが狭く感じて……。明日から苦戦しそうです」と語った。
初日は1アンダー17位タイ。日本人選手で一番メジャータイトルに近いといわれるだけに、出遅れが気になる。
日米で丸1年も優勝から遠ざかり、焦りがあるのかもしれない。「勝てない選手は勝つための準備がやはり、足りないということ」(松山)という自覚から、今年は1週間前に会場入りして入念に調整を重ねてきた。
しかし、7バーディー(4ボギー)を奪った昨年の初日と比べると、今年は4バーディー(3ボギー)と勢いもなかった。データにもよく表れており、平均パット数1.8667(昨年1.7143)、パーオン率83.33(同77.78)、ドライビングディスタンス276ヤード(同293ヤード)と軒並み数字を落としている。