松山が背中痛で途中棄権 “古傷”との関連性を専門家が指摘
【WGC HSBC選手権】
大会3日目に右背部の痛みを訴えて、6ホールをプレーしただけで棄権した松山英樹(23)。ラウンド中は背中をさすったり、しきりに違和感を気にしていた。
「無理すればできるけど、無理だから無理」とコメントしたが、前年覇者として出場する日本ツアーのダンロップフェニックス(19日開幕)までに完治できるのか、が気になる。
フィジカルトレーナーの平山昌弘氏は「前週の右足首ねんざと、今回の背中の痛みは関連があると見ていいでしょう」とこう解説してくれた。
「下半身にトラブルを抱えると上半身に影響が及びます。ねんざした右足首をかばうと上半身は左に傾いてくる。体のバランスが崩れてくるわけですが、プロだからスクエアではないと無意識のうちに右側に戻そうとします。その右足首をかばった代償が右背中の痛みにつながっているのです。松山が“無理”と言ったのも体のバランスがズレたままプレーを続けると、もっと状態がひどくなるとわかっているからでしょう。筋断裂という大きなトラブルがなく、原因がはっきりわかっていれば1週間もあれば背中の痛みも右足首のねんざも大丈夫でしょう。ただ、ねんざだからと甘く見ていると取り返しのつかないこともありえます」