ライバル不在が影響? 連覇狙う松山英樹が初日出遅れた理由
パー3の2ホールでボギーを叩いたのは、ショットが乱れている証拠ともいえる。昨年勝ったコースだけに、調子のバロメーターは本人がよくわかっている。しかも昨年最後まで優勝争いを演じたJ・スピース(22)が出場していない。ライバル不在が、松山の「その気」を起こさせない原因という指摘もある。
「昨年はともに米ツアー1勝で、これから先も直接対決が多くなるとみていた、1歳年下のスピースだけには負けたくないという対抗心がヒシヒシと伝わってきた。スピースが今年、マスターズで優勝した際には『スピースにできるなら自分にもできる』と、ライバル心をむき出しにしたほどです。今年はそんな刺激がないのか、何が何でも負けられないという強い気持ちが感じられません。先月のCIMBでは右足を捻挫し、2週間前のHSBCでは背中痛で途中棄権した影響もあるはず。体調が万全ではなく、うまく調整できなかったことも、松山らしくない発言とプレーにつながっているのでしょう」(米ツアー記者)
男子ツアーは人気選手不在でずっと低迷している。今週松山が不甲斐ない成績なら、もうダレも男子大会に興味も関心も持たなくなる。