300万円増のG大田 「大砲候補」の後輩台頭で背水の陣
そうはいっても、レギュラーへの道は険しい。秋季キャンプ中、新人の岡本とともに大田に密着指導を行った内田打撃コーチは「岡本は打撃だけなら一軍のレギュラークラスに近づいている」と手応えを語る一方で、大田については「『センターから右』という打撃練習で、引っ張る意識が強い空振りをする。意図を理解していない証拠。高卒1年生の岡本とは立場が違うんだから何かを変えないといけない」と、温厚な名伯楽にしては珍しく厳しい口調で指摘していた。その後、同コーチのアドバイスで打撃改造に着手している。
外野と三塁のポジションの違いこそあれど、大田が引導を渡されるとしたら、それは自身と同じ「高卒ドラ1」で「将来の右の大砲候補」でもある岡本の存在ではないか。後輩が先に台頭すれば、大田はジ・エンドとなるのである。