「覚悟と我慢必要」 4番大田バッサリの巨人原監督にOB苦言
これじゃあ、選手はたまらない。「新成」を掲げる巨人の原辰徳監督(56)が、自ら「新4番」にと期待を寄せる大田泰示(24)に痛烈なダメ出しである。
大田はキャンプ中の実戦で出場した全8試合で4番を務め、32打数13安打、打率・406、1本塁打、8打点の好成績。これに誰よりも喜んでいたのが原監督で、キャンプ前には「非常に有望な選手になった。彼の持っているスピード、肩の強さ、動きの躍動感は、なかなか日本球界にはない」とまで言っていた。
それが、週末のオープン戦2試合で7打数1安打、打点0に終わると、指揮官は3番・亀井、5番・セペダとともに「クリーンアップが全く機能してない」と苦言を呈し、特に4番の大田には「バッティングカウントで8~9割くらい芯で当てる技術、精神力が欲しい。相手投手が苦しんでいる時に、助けてしまうような打撃では、クリーンアップにふさわしくない」とバッサリやったのである。
東海大相模の後輩でもある愛弟子も、もう7年目。入団以来、この時期は優先的に試合に出場させ、“特別扱い”してきた。チャンスを与え続けてきたにもかかわらず、一向にモノにならない。指揮官にはそんな歯がゆさがある。