メジャーV条件は若さ 全米女子プロ“10代OP対決”で証明
米ツアーはこの2人に代表されるように、世代交代が一気に進んでいる。10年前の米ツアー優勝者の平均年齢は28・2歳だったが、昨年は24.3歳、今季はさらに21.4歳まで下がっている。
タフな設定のメジャーで、なぜ若い選手が好成績を残せるのか。田原紘プロがこういう。
「道具の進化でボールを打つことがやさしくなり、経験が少ない若いプロでも勢いにのって好成績を出せるようになった。メジャーのようなタフな設定ではパッティングの出来がスコアを大きく左右します。毎日、グリーンのスピードが違ってきますが、若いプロは適応能力が高く、感性が鋭く怖さを知らないから、微妙なタッチが求められる高速グリーンでも強気に打てる。一度入ると、手がつけられなくなる。同世代が結果を出していることで影響も受けています。成長過程にありながら、第一線で同世代としのぎを削ることは、何よりの経験になります。得るものは大きく、吸収力があるから成長も早い」
それに引き換え、日本ツアーの今季優勝者の平均年齢は30.85歳。世界から後れを取っている。