米では厳しい見方大半 T・ウッズ「ツアー復帰」の裏事情
腰の手術から2015-16年シーズンを棒に振ったタイガー・ウッズ(40)がツアーに戻ってくる。
16-17年開幕戦のセーフウェイオープン(10月13~16日)、トルコ航空オープン(欧州ツアー・11月3~6日)、ヒーローワールドチャレンジ(12月2~4日)の3試合に出場予定だ。
「(手術後の)リハビリは計画通りうまくいっている。まだ完璧ではなく、うまくプレーができるかどうかは、リカバリーの状況による。自分のゲームができることを望むばかりだ」(ウッズ)
メジャー14勝を挙げて、米ツアー通算79勝は歴代2位。かつて世界王者に君臨したウッズも、今では世界ランク321位まで転げ落ちた。13年プレーヤーズ選手権を最後に優勝からも遠ざかっている。昨年暮れには腰の再手術に失敗して、寝たきりという噂も広まった。ちゃんとプレーできるかが心配だ。
米ゴルフ事情に詳しいゴルフライターの吉川英三郎氏がこう言う。
「昨年のヒーローワールドチャレンジでは、“楽しみにできることが何もない。ニクラスの記録(メジャー18勝)には届かなかったが、良い成績を残した”と語り、引退説が囁かれましたが、だいぶ回復しているようです。しかし、米ゴルフ記者は“タイガーが、以前のタイガーであることはもうない。それは疑う余地がない”と、ツアーに復帰しても活躍できないという厳しい見方が大半です。米国が4大会ぶりに勝ったライダーカップでは副主将として、選手をサポート。人気はまだまだ衰えていない。ツアー復帰は試合に出場しないと、スポンサー契約にも差し障りが出てくることから、参戦を決めたともいわれています」