ウッズ戦列復帰も 業界が嘆く“スター不在”で失われた人気
「ウッズが今もバリバリ活躍していれば違っていたかもしれない……」
そう思っているゴルフ関係者は少なくないだろう。
タイガー・ウッズ(40)が自身のSNSで、来年2月に行われる「ジェネシスオープン」(16~19日=リビエラCC)でのツアー復帰を明らかにした。
来年から韓国の現代自動車がスポンサーになるこの大会を選んだのは、ウッズの財団が主催者になることと、アマチュア時代の92年、当時16歳で初めて出場したPGAツアー(当時はニッサン・ロサンゼルスオープン)の開催コースだったからだ。
ウッズの戦列復帰は業界にとっては明るい話題とはいえ、世界的なゴルフ人気の低迷は、ウッズの衰えと次なるスターの不在が大きな要因といわれている。
今年5月、アディダス本社がテーラーメイドを売却することを発表。8月には、96年からウッズと契約しているナイキも、クラブ、ボール、ゴルフバッグのビジネスから撤退すると発表し、業界に衝撃が走った。全盛時代、カネをたんまり蓄えたウッズがテーラーメイドを買収か、という噂も立った。