投打に加え右翼守備 これが栗山監督の描く「大谷三刀流」
「栗山監督は負担を減らすために何度か、5回で降板させようと思ったことがあるといいます。けど、相手がグーの音も出ないようなピッチングを見せられるから、ついつい7、8回、場合によっては完投させてしまうとか。球数が125球とか130球に及ぶことも珍しくありません。それもこれも大谷を先発の柱として起用しているからで、これでは登板間のトレーニングにも支障が出てしまう。けど、エースではなく、先発5番手としての起用なら5回、70球で降板させることもできる。大谷からエースとしての看板を外してやることで、投手としての負担を減らす。そうしたうえで登板間のトレーニングをきっちりやらせ、まずはシーズンを通してローテーションを守らせたい。大谷がメジャーの162試合プラスポストシーズンの長丁場を乗り切るためにも必要なことだという判断が働いているのでしょう」
栗山監督は来春のWBCに出場する大谷の負担を考慮、開幕戦に起用しないことも示唆しているが、開幕以降も「先発5番手」として起用するということだ。大谷に代わる先発の柱は、来季3年目を迎える有原(24)や今季新人王を獲得した高梨(25)が務めることになる。
投げて165キロ、打って22本塁打。だれもが無理と言った二刀流を手の内に入れつつある大谷のことだ。このオフも精力的なトレーニングでパワーアップを図っているだけに、栗山監督の「三刀流プラン」も難なく実現するに違いない。